セロー250と冷間始動

セローは225の時代から冬場のエンジン始動に弱いというジンクスのようなものがある。漫画ばくおん!!では女子高生・天野恩紗が通学するために使っているバイク、セロー225に対してお湯をかけ、暖機運転をするという一幕もある。また色々な所で話を効く限り、セローはエンジンが掛からないので冬場では別のバイクに乗るということも聴いた。
残念なことにカネナシ頼るトモなしの私はタイヤの4つ着いたクルマなど持っているはずもなかったのでセロー250一丁でなんとかするしか無い。冬場のエンジン始動はなんとしてでもなしえないとまともに移動すらできなかったりするのだ。

ところでセロー250に限らず、バイクのエンジン始動は1を契機として下記のフローをほぼ自動的に実行する。
  1. イグニッションスイッチを押す(若しくはキックスタート)
  2.  ECUの指示に応じセルモーターを動作させる。
  3.  ECUの指示に応じ、エンジン内部に霧状燃料(ガソリン)を噴射する
  4.  鉛蓄電池(MFバッテリー等)により、スパークプラグをスパークさせ、霧状燃料に着火する。
  5.  爆発の勢いを利用してピストンを上下させる
    (この時、エンジンの回転に対し、ギアの動作が追従できない状態:ギアがニュートラルではないもしくはクラッチを握っていない状態ではエンストさせる)
  6. エンジンとミッションの動作により、ジェネレーターとオルタネーターが作動し、灯火設備、鉛蓄電池等に電力を供給する。

昨今、四輪にしろバイクにしろ1以外は特に手を入れる必要はないのだが、乗り手がある程度コントロールできる部分について多少手を加えてやることで冬場のエンジン始動性は改善できるということを最近知ったので、ここに書き記しておきたい。

繰り返しになるが、セローではバッテリーが弱い:もといヤマハ製のバイクはバッテリーが弱いとされている。これが本当かどうかは定かではないが、少なくとも私のセローのエンジンではなんとかなって欲しいので下記の面では気を配ることができるということが分かった。

  ①2の燃料の質
  ②3のスパークプラグ着火率→バッテリー性能
  ③4のミッションオイル硬さ

①の燃料の質:
 セローはレギュラーガソリン:JIS規格ではオクタン価86以上の物を使用する自動二輪である。これについてできることがあるとすれば、何らかのヒーターや温かいものを使用して温めてガソリンを揮発させやすくするぐらいしかなく、明け方にエンジンがかかりにくく、昼間ではエンジンがかかりやすいというのはこの事象が絡んでいると言える。また、混合比という言葉にあるように空気と噴射燃料の混合気体に対してスパークプラグによって着火するものだから、空気に水分が含まれやすい明け方(夜間の雨や朝露の蒸発など…)も相まって始動率が悪くなるようだ。基本的に09:00以降であれば曇でもある程度気温は上がっているものなので始動性は良くなるはず。(10℃以下は人為的に温めなければムリかもしれません)
いくつかの理由(*1)において私はShell V-Power以外使用していない。これは昭和シェル石油(本記事作成時では出光昭和シェル)におけるハイオクとなるのでオクタン価96のガソリンということらしい。オクタン価が高いとどうなるかと言うと着火率が悪くなる。爆発の威力はレギュラーよりも高いので高排気量のバイクではハイオク前提となっている。ただしセローには関係ないのでPEA配合添加剤を入れる手間を省くことも含めてShell V-Powerを使っている。


②のスパークプラグ着火率
 これは電気をチャージしある部分に放電(スパーク)するのでスパークプラグと呼ばれている。セローの場合これの交換時期は5000km以上走行した場合に取り替えたほうが良いと言われている。ところが時と場合によっては8000km程度走ってくれる事が多いのでおサボりすることが多い。経年劣化(走行距離)が進むと燃料の燃焼による鉄分の酸化によりスパークするときの電気の経路がどんどん狭小、スパーク力(放電力)がどんどん下がっていくため、着火率は下がっていく。
 次にバッテリー性能。電圧が高ければ高いほど、エンジン始動時のスパークの力:着火率が上がっていく。バッテリーチャージが行われない状況では乾電池と同じように自然放電していくため、鉛蓄電池の出力可能な電力が低下していく。セローの場合これが1年後バッテリー交換が必要になるほどバッテリー容量が低下している恐れが高い。エンジン始動においては、セルモーターへの電力供給を第一とし、その次にスパークプラグへの電力供給となる。フレームに対してスパークプラグを放電する行為は空気圧縮中における放電とは違って負荷が軽いので新品を使用している状況下では動作確認以外にはあまり意味はないだろう。


③のミッションオイル硬さ
 セローの場合は10W-40の4stオイルが指定されている。これは冷たい時規格10のもの(-20℃程度)から40℃(程度)までオイルの流度(*2)を保証するものらしい。バイクの場合、ミッション・エンジン共用なので徐々に減っていくのが普通とのこと。より具体的にはエンジンを潤滑に動かす・エンジンの機密を保つ・エンジンで発生した熱を吸収放出・エンジン内部の汚れを洗浄・エンジン内部のサビの防止とされているが、そこらへんは他の詳しいサイトに譲る(*3)。
 どうにせよ、オイルの温度が低ければ粘り気は強くなるし温度が高ければサラサラになるということを覚えておけば運用上は問題ない。





といったところで。
こんな事いちいち覚えてられないので、とりあえず何十回か試すことで始動することは可能であるだろう、という手順を考えてみた。

 [1]キルスイッチをOFFにする
 [2]キースイッチをOFFにする
 [3]キースイッチをONにし、ニュートラルでなければニュートラルに変更する。
 [4]バイクにまたがり、スタンドをあげる
 [5]できるだけ車体を平行にする
 [6]スタンドのある側と反対側にまたがったままできるだけバンクさせ10秒維持する
 [7]バイクの傾きを並行に戻す
 [8]イグニッションスイッチを操作する
   動いた→暖機運転へ
   動かない→[9]へ
 [9]この手順は6回めである
   はい→[10]へ
   いいえ→[2]へ
 [10]スタンドを立て、バイクから降りる。
 [11]新品のスパークプラグは?
   持っている→[12]へ
   持っていない→[14]へ
 [12]新品のスパークプラグに交換する
 [13][1][2][3][4][5][6][7][8]を順に1度実施する
   動いた→暖機運転へ
   動かない→[14]へ
 [14]キースイッチをOFFにする
 [15]バイクに跨がらず、スタンドをあげる
 [16]キースイッチをONにする
 [17]トップギアに変更する
    (バイクを前に押しながらギア操作するとエンジン始動していなくてもギアチェンジ可能)
 [18]ぎりぎりつながる程度に半クラッチしながらできるだけ全力疾走しつつ、イグニッションスイッチを押しながらクラッチを切る
   動いた→できるだけ安全に停止し、暖機運転へ
   動かない→[1]に戻る、もしくは諦めて気温上昇を待つ

…長い。
フューエルインジェクション車(いわゆるFI車)での押しがけ[16][17][18]は、あまり意味がないとされているが、ミッションの中で固くなったオイルの部分を少しでもなじませることや多少発電は行われると思うのでスパーク負荷の軽減ぐらいにはなるんだろう、という考え。坂道があれば下りながらやるのも良いのだが、それで確実にかかるかどうかはわからない。


追記2021/01/01
結局の所、スパークプラグを取り替えることが一番効果があった。冬季は5000kmを超えたら、その他は8000kmぐらいまでサボっていいかもしれない。

追記2021/01/03
スパークプラグの動作の仕組みと劣化具合に関するメーカーのサイト。わかりやすい。
「プラグはメーカー指定、または弊社の推奨する品番を取り付けるようにしてください。」NGKスパークプラグ製品サイト(日本語・テキスト)
「プラグの基礎知識>プラグの寿命」デンソースパークプラグ(日本語・テキスト)
【スパークプラグの劣化メカニズムと交換目安】今日から始める スパークプラグの予防整備・予防交換【NGKスパークプラグ公式】(日本語・YouTube)





*1: PEAが配合により少なからずエンジン内部をある程度除去する能力を確実に持っており、添加剤を使う必要がない。昭和シェルのGSが家から一番近い。何より使っているとどの車で走っていても普通に気持ちが良い。
*2: 製品によって異なるが、聴く所によるとアメリカの規格で定まっているもの、とのこと。
*3: 理解していない、ともいう。

サキソフォン吹きのオッサン@神奈川県横須賀市京浜急行横須賀中央駅東口陸橋上

サキソフォン吹きのオッサンは様々な場所に設置されていますが、ここほど行きやすい場所もないでしょう。タイトルの通り、京浜急行は京急本線横須賀中央駅東口に設置されている3つの像です。ただし、配置や設置環境上、全てを一つの写真の中に入れるのは空でも飛べなければ不可能でしょう。

「吹く」
1997
黒川 晃彦
場所 → 35°16'43.9"N 139°40'15.5"E


「歩く」
1997
黒川 晃彦
場所 → 35°16'43.9"N 139°40'15.0"E
「帽子を被ったら歩いてみよう......」に似ている。



「見上げる」
1997
黒川 晃彦
場所 → 35°16'44.2"N 139°40'15.3"E

ベンチに座っている彫刻といえば黒川晃彦氏の彫刻ばかりだったのですが、この場所では至る所で"別の方"がおかけになっている様子。いつ誰が作ったのか、それは誰なのか。探る時間はありませんでした。
そういえば、帽子が全部違うの、気づきました?

☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)



サキソフォン吹きのオッサン@神奈川県横浜市港北区の横浜市立太尾小学校横公園

サキソフォン吹きのオッサン、もといサックスおじさんは色々な所に配置されている話はみうらじゅん氏( http://miurajun.net/ )のファンであれば誰でも知っているという話を聴きました。また氏が本彫刻のことを"黒川さん"と呼んでいることも知りました。このオッサンを知ってみうらじゅん氏を知ったので、どれだけ世間が疎いのかがよくわかりました。残念ながらだいぶ前からテレビを見てる時間はほぼないです。家にもありません。


今回のサキソフォン吹きのオッサンはオッサンだけです。
この彫刻も手入れはされている様子で、鳥の落とし物をまともに受けていたりパイプの中にビニール袋が入っているということはなく。

1989
A.Crokawa

AKIHICO CROKAWA
1989

横浜彫刻展 受賞作品
YOKOHAMA BIENNALE'89
黒川晃彦
「プリーズ・リクエスト」
1989.10


同様の彫刻に群馬県館林市群馬県立多々良沼公園彫刻の小径 にあるオッサンの像がありますが、だいたい同じと言えるでしょう。( https://gnshy.blogspot.com/2020/08/blog-post_31.html )


場所 → 35°31'25.6"N 139°37'11.7"E
Google MapなりOpenStreetMapなりで検索してみればわかりますが、ここは市街地のどまんなか。さらに小学校が近くにあります。この場所を目指すとしたら、横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅東口から歩いて15分ぐらいか、30分は掛かりそうなものの東急電鉄東急東横線大倉山駅から歩いてくるか。横浜市市営バス 太尾小学校前バス停が近いでしょう。当たり前だが夜中の運行はない。

☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)
はまレポ.com「
横浜市内に謎のオブジェが多いのはなぜ?」https://hamarepo.com/story.php?page_no=0&story_id=1&from=

サキソフォン吹きのオッサン@訪問場所まとめ

本ブログでは"サキソフォン吹きのオッサン"と言い続けてますが、世の中では"黒川さん"や"サックスおじさん"などで知られている黒川晃彦氏制作の彫刻|銅像|ブロンズ像の個人的まとめ。事実に基づいた個人的空想の産物なので信頼率はテキトー級ということで。

<訪問済み、西暦年は確認できた制作年>
★1948・黒川晃彦氏生誕の年
★1980
長野県上田市美ヶ原高原美術館「アルトサキソフォンを吹くひと」※オッサン。かつて箱根彫刻の森美術館や東京都東京駅付近に展示されていた彫刻だと思われる。
★1981
東京都荒川区南千住「馬上のあの人」※オッサン、馬
宮城県仙台市青葉区「馬上のあの人」※オッサン、馬
★1982
長野県上田市美ヶ原高原美術館「柱にもたれてアルトを吹けば……」※オッサン
長野県長野市茶臼山動物園「柱にもたれてアルトを吹けば……」※オッサン
★1983
★1984
★1985
★1986
★1987
★1988
兵庫県姫路市「帽子を被ったら歩いてみよう」※オッサン
・鳥取県倉吉市※オッサン
★1989
北海道札幌市清田区「切株に座って」※オッサン
広島県呉市「切り株に座って」※オッサン
神奈川県横浜市港北区「プリーズ・リクエスト」※オッサン
兵庫県神戸市中央区北野町「プリーズ・リクエスト」 ※オッサン
★1990
長野県長野市赤沼「長野の門」 ※オッサン、リンゴを持った女性、少女?
・京都府舞鶴市浜「プリーズ・リクエスト」※オッサン、ただし銘板上は1994年
★1991
神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾「イチガオ・スウィング」※オッサン
埼玉県春日部市「小さい花」※花を持つ女性
宮城県仙台市泉区「晴朗な日」※オッサン、ネコ、本、花を持つ女性
・兵庫県神戸市東灘区「クロスロード」※トランペット
★1992
東京都港区芝浦「リバーサイド トリオ」※オッサン、ハト、横笛の女性、トランペット吹き
群馬県館林市「プリーズ・リクエスト」※オッサン
東京都港区芝「晴れた日に、永遠が見える」※横笛の女性、ネコ
秋田県横手市「フラワーソング」※オッサン、ハト、花を持った女性
兵庫県神戸市西区糀台「タイトル不詳」※ハト2羽の女性、オッサン、横笛の女性、若いオッサン、トランペット吹きの男性
兵庫県神戸市中央区北野町「晴れた日に永遠が見える」 ※横笛の女性、ネコ
★1993
北海道札幌市江別市「ワン・モア・タイム」※オッサン、短パン
神奈川県鎌倉市大船「椅子から落ちても彼はアルトをはなさなかった」※オッサン
・京都府舞鶴市浜「トランペットを吹く人」※トランペット吹きの男性、ただし銘板上は1994年
・北海道苫小牧市(出光カルチャーパーク、旧称:市民文化公園)
★1994
福島県いわき市「横笛を吹く人」
福島県いわき市「ワンモアタイム」 ※オッサン、短パン
新潟県加茂市「川の歌」※オッサン、ネコ、本
兵庫県神戸市中央区北野町「コルネット吹きの休日」 ※トランペット吹き
兵庫県神戸市中央区北野町「オールドファッション.ブルース」 ※オッサン
★1995
東京都府中市「木陰にて」※銘板なし、オッサン、彼のネコ、横笛の女性、彼女のネコ
・山口県宇部市「Rondo」(輪奏曲)※オッサン、横笛の女性、ネコ
愛知県碧南市鶴見町「Rondo」(輪奏曲)※オッサン、横笛の女性、ネコ
岐阜県岐阜市「ワン・モア・タイム」※オッサン、ネコ、本
福島県いわき市「小さな花束」
福島県いわき市「フルートを吹く少女」
福島県いわき市「猫」
福島県いわき市「花束」
福島県いわき市「トランペットを吹く人」
★1996
新潟県十日町市「帽子を被ったら歩いてみよう」 ※小型、オッサン
★1997
東京都豊島区目白「HOPE SPRINGS ETERNAL」※オッサン?
神奈川県横須賀市「歩く」「吹く」「見上げる」※全てオッサン
★1998
東京都千代田区六番町「春」※オッサンなし、横笛の女性、ネコ
・福井県福井市中央3丁目「春」※横笛の女性
・福井県福井市順化1丁目「夏」※オッサン
★1999
東京都稲城市若葉台「今日も一日」※ワン・モア・タイム似、ネコ、本
★2000
★2001
北海道旭川市「サキソフォン吹きと猫」※オッサン、ネコ

<訪問済み・制作年不明>
神奈川県海老名市めぐみ町「帽子をかぶったら歩いてみよう」※屋外、ガラス張り
東京都新宿区箪笥町「アルトサキソフォンを吹くひと」※小型、屋内
埼玉県北本市「アルトサキソフォンを吹くひと」※小型
愛知県碧南市鶴見町碧南市芸術文化ホール「晴朗の日」※小型、屋内
岩手県奥州市水沢寺小路 タイトル不明 ※オッサン、横笛の女性、トランペット吹きの男性



<展示終了したと思われるもの:現認済み>
・東京都千代田区丸の内仲通り・新丸の内ビルディング前 → 展示終了(少なくとも2020年12月5日時点では存在しない)。それらしき展示物が2021/07/24時点で美ヶ原高原美術館に存在する。
・神奈川県箱根市彫刻の森 →展示終了(少なくとも2020年12月31日時点では存在していない模様、かつ彫刻の森公式サイトに紹介がない)それらしき展示物が2021/07/24時点で美ヶ原高原美術館に存在するが、公式サイト、パンフレットにも紹介がない。
・京都府舞鶴市市民会館 →2016年02月閉館・取り壊しのため、2022/05/04(水)現在舞鶴市総合文化会館1階に移設された。


<訪問したが記録は付けてない的ななにか>
・北海道厚岸町(町役場内)
・北海道虻田町(洞爺湖近く)


<未訪問>
・北海道厚岸町(町役場内)
・北海道虻田町(洞爺湖近く)
・神奈川県横浜市(普門山聖翠寺新戸塚観音堂)
・福岡県福岡市中央区
・長崎県諫早市
・長崎県長崎市



<参考にさせていただいているサイト>
黒川晃彦氏HP (2016年以降に閉鎖)
Wayback Machineのもの。


銭湯・奥の細道 (東北と全国の銭湯巡り) 黒川晃彦さんの彫刻 【黒川さん巡り】(2012.12.09 Sun)
この方の制作したGoogle Mapがなければほぼ絶対に辿り着けません。感謝。


サキソフォン吹きのオッサン@神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾にある市ヶ尾第三公園

市ヶ尾第三公園には複数の彫刻が設置されていますが、地元の方には愛されているようですね。今回はオッサンだけです。
場所 → 35°33'02.7"N 139°32'22.6"E
東急電鉄田園都市線市ヶ尾駅近くにある市ヶ尾第三公園に設置されています。公共交通機関を使用したほうがいいでしょう。周辺は路上駐車禁止です。


公園案内図。これまで20以上のオッサンを見て回ってきましたが、そこに設置されて目の当たりにするまでの"あるがまま"からストーリーを想像するので、私個人が何かを添えたり周りを掃除するなどは基本的にしないことにしています。



「イチガオ・スウィング」
黒川晃彦
この彫刻は宝くじの普及宣伝事業として贈られたものです
平成3年3月
寄贈 財団法人日本宝くじ協会

AKIHICO CROKAWA


1991 A.Crokawa


左から右からという感じで撮影。雨がしばらく降っていたため、特に座ることはせず。
というより、割とカツカツなスケジュールだったゆえに座って撮ることは考えなかった。


サキソフォン吹きのオッサンの他、見える範囲では2つの彫刻があります。人が撮った写真や映像で満足するか、自分で訪れてみて感触を確かめてみるか。長年ネットで見て満足してきた口ですが、探求が深くなると実際に目の当たりにするほうが良かったり。


昼間に来れば、ここで遊ぶ子や日光浴する人もあるだろうけども、深夜に撮る事が多いのは公園本来の目的通りに使っている人の中で撮影していると邪魔になるからだったりします。


☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)

サキソフォン吹きのオッサン@神奈川県鎌倉市大船にある鎌倉芸術館

正直リテイクしたいサキソフォン吹きのオッサンですが、とりあえず訪問記録がてら載せておきます。この場所に限り、真夜中に行くのは止めたほうが良いですね。
場所 → 35°21'09.5"N 139°32'16.4"E
最寄り駅はJR東日本京浜東北線大船駅でいいかなあ、とフワーっと考えていたら路線の数が多すぎた。JR東日本だけで上野東京ライン・東海道本線・東海道線・根岸線・横須賀線・湘南新宿ライン。それに湘南モノレール江ノ島線まで乗り入れていますね。観光がてらに見ていくには丁度いい場所にある気がします。
また鎌倉芸術館には駐車場があります。催し物の会場なのでできるだけ公共交通機関に頼りましょう。バスもある。

大船駅を東口に出て、芸術館通りをなぞって歩いていけば15分で着くでしょう。
写真は大船駅東口前の案内と東口交番の案内。



江ノ電バス中央病院前バス停もあれば案内表示もあるので迷うことはないかと。
駅南口に近い大船駅交通広場前バス停からN55系統鎌倉湖畔循環(資生堂経由)鎌倉湖畔方面行きに乗れば、着きそうですね。( https://www.enoden.co.jp/bus/route/stops/4216 )



椅子から落ちても彼はアルトをはなさなかった
黒川 晃彦
1993年8月

降雨で真夜中、かつ照明が乏しいなか、3分という時間のなかで撮影したには頑張ったほうだと思います。


雨に濡れたオッサン。
なぜ3分しかなかったかと言うと、この彫刻の周りにいると警報装置が作動するらしく立入禁止だったため。建物内にいる警備員さんに許可をいただき、監視の元、短期間の撮影に挑んだ、というわけでした。(本当にありがとうございました)



Akihico Crokawa
1993
サックスに書かれたサインは個人的には準扱いですが、これが限界でした…
(同じ場所を角度を変えて撮影)



このオッサンの写真はかなり数を撮りましたが、明るさ・コンストラストを調整しないと見にくいこと、また下半身側から撮った写真は極めてアブナイ写真になってしまったためお蔵入り確定。時間を見て真っ昼間にトライしたいものです・・・



☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)

音職人@JR東日本京浜東北線・山手線浜松町駅(3、4番線)にある小便小僧

「音職人」を某検索サイトで検索するとバイクのアクセル操作でマフラーの音に音階を与える話が出てきますが、本記事における音職人はそういう話ではなく、設置されてからずっと同じ音を奏でている変な彫刻の方です。基本的には「彫刻や像のひとつであり」「何らかの方法により」「同じ音を奏で続ける」、そうして長きに渡り働き続けてきたまさに職人を続けてきた(社会貢献度合いは不明)構造物を指します。今回は小便小僧ですが、JR北海道余市駅の駅前ロータリーではクマが水浴びをしていますし、JR東日本北山形駅前にも小便小僧がいたりします。その中でも小便小僧は世界的に様々な場所で見られる造形物といえます。

場所 → 35°39'14.6"N 139°45'24.6"E
かなり有名な像です。ここへ行こうと決めた段階で、とりあえず所在地はおさえてはおきますが詳細な話については先入観を持つのを抑えたいので、できるだけ事前に調査しておくということはしないようにしています。



小便小僧の由来
この像は昭和二十七年十月十四日鉄道開通八十周年を記念し、歯科小林 光院長より寄贈されたもので、平和と愛のシムボルとして、色々の儀式行事等には大礼服や様々の衣装を全国の人々や小便小僧の会から贈られて、広く愛されております。
昭和三十年五月八日 浜松町駅長


寄贈 歯科 小林光 本院
昭和二十七年十月十四日建立


当然、大きさから推測するに子供をイメージしている気がしますが、目つきは完全に老職人です。目は落下点に、左手で射出方向を調整、おそらく狙った音を出すために下半身の筋肉を小刻みに振動を与えているに違いありません。ジョボジョボという、この音だけを出すためだけに68年の歳月がかかっているのです。間違いなく尿道握って1年、2年とそんなヤワな年月じゃ出せない音でしょう。音には年季が感じられます。

小便の落下点。小便はただ垂れ流せば迷惑そのものですが、落下点には水が飛び散らないように工夫がなされ、職人が気持ちよく仕事…音が出せるように幾度にも渡って環境を調整してきたことでしょう。狙ったスピードと落下点に小便が落ちなくて職人がスランプに陥ったときでも、職人を励まし、そして職人が奏でる音を支え続けてきた人々の姿が見えます。

ところで職人であれば68年も同じ尿道を使うとは思えないのでメンテナンスはされているんでしょう。良い音を奏でるにはそれなりにメンテナンスが必要なはずです。何にしても使い込めば使い込むほど良い音は出るとは限らず。結果として他所様に迷惑をかけるようではそれはもう職人とは言えないはずですから。

サキソフォン吹きのオッサン@神奈川県海老名市めぐみ町にある海老名市文化会館

芸術作品とは全てが全て手に触れられるような場所で展示されているわけではなく、手に届かないところにある展示されているモノもあります。また変わった所に設置されるものもまた芸術なのかもしれません。海老名市文化会館にあるサキソフォン吹きのオッサンの場合、確かに屋外に展示されているけれども、どうしても屋内からのほうが見やすい、というのもあります。
この彫刻に触れてきて、初めてすぐに作品に参加する方法が思い浮かばなかった作品でもあります。

場所 → 35°27'07.5"N 139°23'10.7"E
サキソフォン吹きのオッサンを見に行く場合、交通手段が限られていることが多いのですが、今回は神奈川県は海老名市の中心部という所で、割と選べます。というのは、コンサートなどの催し物が開かれていることが多いため。
一言で海老名駅とは言いますが、小田急電鉄小田急本線海老名駅という顔を持っていれば、JR東日本相模線海老名駅、相模鉄道海老名駅という顔もあります。実際小田急・相鉄の海老名駅とJRの海老名駅は陸橋を介して分離していますが、事実上同じ場所にある駅と言えます。(ただし、乗り換え設定はあるかはわからない)


さてオッサンですが、確かに屋外におり、それ故にサビが目立つ作品ではあるのですが…なんと、文化会館の3階西側にあります。
文化会館西側にある海老名市総合福祉会館の入口あたりから三脚などを利用し望遠レンズを使用すればもう少し良さげな写真が取れるかもしれません。今回、持っているカメラは全てスマホだったので、屋外からのアプローチは諦めました。



目指すは三階です。西側にあるエレベータか階段を使いましょう。地図は全部上が北側です。



帽子をかぶったら歩いてみよう
黒川晃彦


ガラス越しに撮影するには偏光フィルターが必要だと言われています。
そんなモノ持ってないですね…



サインと制作年を探して拡大縮小撮影角度を変えているのですが、見当たりません。


4階から撮影してみる。こうみると街中をパレードしている一人にも見える。
だが制作年とサインの痕跡が見当たらない・・・


土台もしくはサックスに書いてる事が多いのですが、神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾の彫刻のように足の裏に書いてあることもあります。そうでなければ土台の西側か。
直に見て回りたいところですが、ドローンを使ったら負けだと思うし、と言って間にあるガラスを割るわけにも行かず。(扉はあるのですが、安全の観点から絶対に開けてもらえないでしょう)


いくつかの謎を残しつつ、オッサンは歩いて行ってしまったのでした…
なお兵庫県姫路市と鳥取県倉吉市にも同名の彫刻が存在する。


☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)

このブログの作者が訪問した場所のまとめ
https://gnshy.blogspot.com/2020/11/blog-post_74.html

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