サキソフォン吹きのオッサン@長野県上田市美ヶ原高原美術館

東京都は東京駅前に期間展示していたサキソフォン吹きのオッサンもといサックスおじさん、箱根彫刻の森美術館から来たという噂で、展示終了とともに返却されたという話だった気がするのだが、2020年は12月の年の暮れ箱根彫刻の森美術館に赴いてみると、サックスを吹いているおじさんの展示はなかった。居なくなったサックスおじさんもとい黒川さんはどこへいってしまったのか。おそらくこれではないかというのを長野県は美ヶ原高原美術館で見つけたので紹介しようと思う。


美ヶ原高原美術館は長野県上田市、より具体的には長野県道462号線沿いに存在する。人によってはビーナスライン沿いにあるといった方が分かりやすいかもしれない。美ヶ原高原美術館自体は道の駅であり大規模な駐車場を備え、出店の幅も広いことから、美術館としてだけではなく、ドライブの休憩場所としての顔もある。

写真には一部だけだが、屋台も充実しているし、建物屋内にもお土産屋、レストランなど基本的な機能を備えている。


箱根の彫刻の森美術館もこの美ヶ原高原美術館もフジサンケイグループが運営している美術館だ。

美ヶ原高原美術館へ向かう陸橋上から道の駅兼用の駐車場の様子。こうした写真は入館しなければ撮ることはできない。


黒川晃彦
Akihiko Kurokawa(Japanese)
1948-
アルトサキソフォンを吹くひと
Man Playing the Alto-saxophone
1980
彫刻そのものに黒川氏のサインはなく、製作年を示す数字も見当たらなかったことから、1980年で正しいのだろう。



でかい!


というわけではない。実際に周辺を散策いただき、ご確認いただきたく存じますが、実はそれほど大きくはない(笑)

ところでこの写真を次の写真と見比べてほしい。

------引用1ここから------
------引用1ここまで------
引用1: フォトぶろ銅像|彫刻とか 黒川晃彦https://wisecat.exblog.jp/9297449/
より。2008年10月07日に記事化されている。
箱根彫刻の森美術館に配置されていた頃に撮影された写真。

------引用2ここから------
------引用2ここまで------
引用2: 銭湯 奥の細道 (東北と全国の銭湯巡り) 今までに訪ねた黒川さん(画像あり)
http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html
東京都は東京駅付近に期間限定で展示されていたころに撮影された写真。

非常に酷似している。この三種の写真はその形状から同一の彫刻と推定できる。彼は箱根彫刻の森美術館から東京は東京駅近郊で展示され、2021年07月24日には長野上田は美ヶ原高原美術館にいることが確認できた。



この記事は更に続きがある。



ここまで紹介した黒川さんもといサックスおじさんは、箱根彫刻の森美術館にあったもの。
では、元々長野美ヶ原高原美術館に展示されていた彫刻はどこへ行ったのか。



そう。美ヶ原高原美術館にはサキソフォン吹きのオッサンの彫刻は、2体存在するのだ。

1982
Akihico Crokawa

黒川晃彦
Akihiko Crokawa(Japanese)
柱にもたれてアルトを吹けば……
When I  Play the Sax Learning......
1982


元々美ヶ原高原美術館に展示されていたのはこっちの作品だろう。みればなかなかのバランス感覚の持ち主である。

なお、この作品はなぜか同じ長野県内の長野市茶臼山動物園の園内にも存在する。



2021年07月24日時点では下記のところに存在していたが、昨今の事情から変わっていることもあるから保証はしない。
36°13'47.5"N 138°08'17.5"E
36°13'48.8"N 138°08'15.4"E


いずれにせよ、道の駅として使うだけであればサキソフォン吹きのオッサンに会うことはできない。ツーリングに来て、道の駅としてただ食事をして景色とバイクの写真を撮るだけというのは寂しいものだ。せっかくそこにあるのだから見て回って面白い作品を見つけたら思いに耽ってみるのはいかがだろうか。


☆メモ
「銭湯・奥の細道 (東北の銭湯巡り)」:http://1010meguri.blog.fc2.com/blog-entry-98.html (黒川晃彦氏の銅像設置場所をマッピングされ、数々の作品を訪問されてる先達の方)

「フォトぶろ銅像|彫刻とか」 黒川晃彦
https://wisecat.exblog.jp/9297449/

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