個人的覚えておきたいラーメン屋
この記事は
人と親しくなる段階において、「おすすめの○○はありますか?」「今度どこそこに行くのですが、おいしい○○の店とかありませんか」みたいな話をする機会があると思う。これに対する返事と言うのはあまり期待しない方がいいということである。それは人の味覚やその時の気分、親しさなどにより大きく変わるもので、それは必ずしも自分が期待する回答とは一致しないことの方が多い。ぶっちゃけ、行きつけの飲み屋のオヤジや床屋のオヤジ(ここではお兄さん、お姉さんの場合があるが一律オヤジと呼ぶことにする)のほうが人の話を聞き覚えておくというのが商売の一つゆえに信用できるぐらいだ。
こういうことを話し始めるとオレもオレもワタシもワタシもとここがうまいあそこがうまいなどと話が発展していくのだが、本性陰気でボッチ的にはここらで切り上げたいところ、というのが本音で、本筋だけ話して聴いて後は黙ってフェードアウトしたいのである。
なので、スタンスとして楽しいお食事♪だとかおいしい🖤だとかで談笑しながら、アルコールを含みながらというのは、なにかと理由をつけて断り、単独で黙食するのが基本。もちろんあなたよりおいしい店を知っていると自慢やマウントを取りたいわけではない。(むしろそういう話をしたくないし、聴く側になったとしても先般の理由から話し半分である。そしてこの記事自体メモに近い)
というわけで。
はっきりいうが、ここに書いてあるから間違いなく読み手の舌に合うとか絶対おいしいみたいなことはない。正直うまいというよりは自分なりのシナリオのなかで口にしたがゆえに、ただなんとなくここに来たらあそこに行きたいみたいなそういう店が含まれている。なお、ラーメンは個性的であることが常であるから順位をつけることはしないし、有名店であろうが食べたことがないものは載せないし、例えチェーン店だろうが載せることもある。万が一他者の評価を紹介する際はそれに対するコメントはしないこととする。
北海道旭川市 よし乃(チェーン店、旭川他札駅近くにもある)
旭川ラーメン is 醤油味をぶち破る味噌ラーメンの店。雪積もる冬に食べる濃い目の味噌ラーメンは間違いなく北海道のラーメンのひとつの形。一時期東京近郊に出店していたらしいが期間限定だった模様。写真は札幌駅地下道付近の店舗だが、雪降る旭川永山や上川で食べる方がおいしく感じると思う。
北海道旭川市サンロク街 にゃん福茶屋(移転)(twitter)
旭川ラーメンの味はベースは魚醤・豚骨+味噌・醤油・塩の6パターンというこってりスタイルだが、そのなかでもあっさり志向のラーメン屋。蜂屋で8年修行した主人が独立し開いたお店で知ったタイミングでは深夜営業で大抵飲み会終わりの〆のラーメン目的客がかなりいた。また昼間は別の店(主人も違う)という変わり種の店であった。2021年2月頃に旭川東光に移転し、店の名前をにゃん福に変えたとのこと。
北海道札幌市中央区狸小路通西側 三角山五衛門ラーメン
シンプルな鶏ガラ醤油ラーメンと鶏塩ラーメン。札駅に着いたら何となく思い出すお店。映画 探偵はBARにいるで有名になった。外まで並んでいる印象はないが、常に誰か一人は客がいる印象。湯気がモウモウとたつ熱いスープと食べやすい細麺、ヨモギ・白髪ネギ(細切りネギ)・脂がしつこくないチャーシューと細切りメンマのコンビネーションはシンプルイズベストを体現しているといえる。
北海道札幌市中央区 狸小路通東側二条市場 だるま軒
札幌エリアではおそらく最古参。三角山五衛門ラーメンよりシンプルな味付け。地元ラジオ番組キャスターがよく来店する。家系こそラーメンという認識だと無味かもしれない… 札幌といえば味噌バターコーンラーメンのイメージだがこのラーメンは素材の味を活かした本当に昔ながらのラーメン。地元民に聴くと必ず出てくる名前で、連れがいると行くことがある。野菜の出汁を中心にほんのり生姜の辛味がある正な意味合いではシンプルイズベストのひとつの形。味噌・塩・醤油が全て揃っている。(写真は営業時間外のものと開店中のもの)
山形県天童市 ちゃあみい
夏期限定冷しラーメン目的。多少の酢の酸味とラーメンらしさ残るだしと塩味が良い。元々山形はラーメン王国なのでコッテリ系なら米沢や赤湯の地名がついたラーメンを選ぶと吉。
宮城県仙台市他 ざる中華
特定の店名ではない。仙台では夏によく食べられるらしい。内容はラーメンを湯がいて水で締め、ラーメンスープにも似た冷たいスープもしくはめんつゆでいただくというもの。そば・うどんとは違う味わい。ざるラーメンとも。奇な意味合いではシンプルイズベストのひとつの形。
埼玉県北本市 きたもとや
当初は山形のラーメン中心だったようだが、現在では北本市で生産されるトマトを使ったラーメンなどもメニュー表に載っている。近所の飲み屋も兼ねているようど町中華に近づいているイメージ。静かにラーメンをすすりたい人には難しい空気かもしれないが、それもひとつの店のあり方である。
埼玉県さいたま市岩槻区 オランダ軒(twitter) →本ブログ内での記事
新潟県の生姜そば好きなら一度は足を運んでいただきたい店。昼夜の二部営業だがラーメンの味だけで勝負するなら昼間がおすすめ。開店3時間前から並び始めるほど。Ginger Kingは伊達じゃない。
埼玉県さいたま市大宮区 駅そば(京浜東北線プラットホーム)
これはプラットホーム指定である。実は他の番線や渡りにも駅そばはあるのだが、ここだけは佐野ラーメンを売っている。しかも500円ワンコイン。ここまで来るとお土産用佐野ラーメンを温めただけでも嬉しいくらいだが、佐野ラーメンの基礎部分はしっかり再現されているので、立ち食いワンコインとしてはおすすめできるレベル。
東京都千代田区神田佐久間町 青島食堂秋葉原店 →本ブログ内での記事
現状コメントは避ける。
東京都千代田区外神田 きわみ(閉店)
いわゆる電気のアキハバラ時代に通ってた頃によく食べていた。おでん缶だけの時代からじゃんがらや博多風龍など食に種類が出てきたときに唯一はまった店。ここで冷たいラーメンの旨さを覚えた。残念ながら店主の体調がすぐれず閉店されたらしい。
エルミタージュ秋葉原「UDX向かいのラーメン屋「麺屋 きわみ」が完全閉店に」2019/08/08 10:48
愛知県名古屋市他 味仙
台湾ラーメンと呼ばれるもの。東京神田にもチェーン店があるが、是非元祖本家の4系列のある大名古屋で食していただきたい。なお、そういうのを食べても全く気にしないような気のおけない仲間と食べることをおすすめする。ニンニクと辛さは大正義、でも食べたら翌日の仕事予定はキャンセルだ!
履歴
2022/01/05 全体的な校正
2021/07/04 作成
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