個人的バイク乗車スキルリスト
この記事は
セロー250にしか乗ったことがないくせに、エラソーにこれができればおそらくそのバイクをある程度乗りこなすことはできるだろうと考えたスキルの指標。
ここに書かれているのはおそらく経験することになるであろうものです。バイクに乗り続けていればできるようになると思いますが、先んじて出来ることに越したことはないでしょう。
これらができるようになってくると、パーツでほぼ性能が決まり、ステアリングとアクセルを踏み込んでスピードを出すだけのクルマより、車種に関わらずどのような状態でも乗り手のテクニック次第でコントロールの幅が広がるバイクの方が断然面白くなってきているはずです。
そして、バイクという乗り物はただスピードを出して速く走り抜くだけの危ない乗り物ではないということが分かるはずです。
スキルリスト
クラッチ操作なしにギアチェンジできる
スピードメーター値0kmもしくは最初のメモリに触れずに直進走行できる
2車線以下(2.8m以下)を使用して乗車したまま180度ターンできる
ローギア以外で坂道発進ができる
3速以上で発進ができる
後輪ブレーキのみで停止できる
下り坂を除き、前輪ブレーキと後輪ブレーキを使用せずに4km/hまで減速できる(距離無制限)
バイクを降車している状態から1車線幅でUターンする
100km/h走行中にステップ立ちしつつ周りを確認できる
どのギアでも30~40km/hで走行できる
高速走行中のエンストからエンジン再始動し走行を継続できる
トップギアの半クラッチ状態でバイクを押しながらメーター値で20km/hだせる
クラッチ操作およびエンジン点火なしにニュートラルへギアチェンジできる
バイクを前方信号が進行可能になるまで走行状態を維持できる
コーナリング中に後輪ブレーキで減速できる
N→1速、アクセルオン、半クラッチの挙動を1秒以内に行い、発進できる
クラッチ操作なしにギアチェンジできる
コーナリング中に後輪ブレーキで減速できる
N→1速、アクセルオン、半クラッチの挙動を1秒以内に行い、発進できる
クラッチ操作なしにギアチェンジできる
車種によっては難しいかもしれないが、クラッチを完全に切らなくてもスピードが適正である場合に限りギアチェンジし走行を継続できる。当たり前だがこれが頻発するような使い方はバイクの寿命に響く気がするのでオススメはしない。あくまでもバイク修理の目処が立つ場所までの緊急走行で意図的にできることがポイントだが、乗り初めの場合は知らずにやっていることもある。
スピードメーター値0kmもしくは最初のメモリに触れずに直進走行できる
アクセル・クラッチ・ブレーキの調整が感覚的連動をしないと転倒間違いなしの技術。道路上では渋滞のときに使う。すり抜け前提の場合はあまり関係ないかもしれないが、交差点などの直角以上に進路変更しなければならないときはその挙動に大きく差が出ることになる。
2車線以下(2.8m以下)を使用して乗車したまま180度ターンできる
足で転回するというのもあるが、エンジンを使用して行えることが重要。できないうちは降車してやること。前方通行止等で通行不能など取り得る進路が逆進しかない場合は特に有効。
ローギア以外で坂道発進ができる
教習所の卒業試験で4回以上エンストすると発進不能で一発不合格になる坂道発進という項目。乗車したまま停車したとき、気づいたらローギアに入っていないということはよくあるもの。クラッチの使い方が小馴れてくるとできるかも。坂道ではエンストでバランス崩して転倒は避けたいものです。これができる頃には、いにしえのバイクがなぜ発進時にエンジンを煽るのかをわかるはず。
3速以上で発進ができる
信号待ち時のエンスト防止。ちなみにアクセルを煽り気味にしてクラッチをゆっくり繋げないと発進できない。
後輪ブレーキのみで停止できる
前輪ブレーキだけで止まるのは簡単なのだが後輪ブレーキだけでは… シナリオとしては転倒してブレーキレバーが全損状態です。自走による回送はレッカー代の節約になりますが、決してムリはしないように。
下り坂を除き、前輪ブレーキと後輪ブレーキを使用せずに4km/hまで減速できる(距離無制限)
緊急時に役に立ちます。段階的にギアを落としていくことと、スーパーローギア搭載車両の場合にどうするかは自身の腕と相談しましょう。
平地においてできない場合は免許を返納しましょう。4km/hぐらいなら足で止まれるはず。
バイクを降車している状態から1車線幅でUターンする
街中でも案外やることが多いです。1回で切り返せる人はなかなかいないでしょうが、3回ぐらいでできるようになっておきましょう。
100km/h走行中にステップ立ちしつつ周りを確認できる
わき見運転になりますが、高速道の合流ではタイミングを計りやすくなります。逆にいうと走行しながらサイドミラーを見られない場合や周りを気にしながら走行できないと横からやられます。前しか見てないドライバーが多すぎる。
どのギアでも30~40km/hで走行できる
トップギアの下限はどこにあるのか。普通は上限を知っておくものですが、バイクは不安定な状態をどう維持し続けられるかが街乗り安定走行のポイントになります。大型SSでは2-3速が限界かもしれません。
高速走行中のエンストからエンジン再始動し走行を継続できる
なかなかそんなことは起こり得ないのですが、できるだけスピードを落とさずに即座にエンジンを再始動し走行継続できるのは急なトラブルに対応できる証左といえましょう。エンストした瞬間に脊髄反射でクラッチを握らないとエンジンブレーキで失速します。目標値は2秒以内にエンジンスターターに手が伸びていること。 やる人はいないと思いますが、練習方法としては高速走行中にキルスイッチを操作することです。
同様の事象として、ギアに対して適正な速度より上で走った場合がありますが、この場合はエンジンストールします。エンストではありません。
なお、キック始動しかないバイクでは不可能です。
トップギアの半クラッチ状態でバイクを押しながらメーター値で20km/hだせる
フューエルインジェクション始動のエンジンの押し掛けのとき、だいたいこれだけ稼げれば始動確率があげられそうな数値。あくまでも最終手段であって、いくらか始動を試した後は気温が上がるのを待つほうがいくらか建設的。バッテリー完全消耗時は押し掛けは意味がないのでやめましょう。
ちなみに始動した後はほんのちょびっとアクセルを回してアイドリングしつつエンジンを温めておきましょう。
クラッチ操作およびエンジン点火なしにニュートラルへギアチェンジできる
ローギアからとトップギアからできればクラッチ全損状態からエンジンがかけられるようになります。坂道で加速できれば多少走れますし、USB電源を備えていればスマホなどの充電が可能です。ちょっとしたコツがあります。
バイクを前方信号が進行可能になるまで走行状態を維持できる
言い換えると走りながら信号待ちするということ。当然他車両に迷惑にならない程度に法的に問題ないスピードで走行すれば良いので気が楽。バイクの場合特に足付きが悪い場合は走行しっぱなしの方が都合がいいことがある。これは元々国道4号越谷~宇都宮や白石〜岩沼区間の多車線区間で信号が青になった瞬間アクセルを踏み込んで赤信号では止まるという謎挙動の車両を、いかに減速せず危険なく合法的にごぼう抜きするために考えたテクニックなのだが、結果として賢いドライバーは付いてくるようになったし、そうでないドライバーは何度も抜いたり抜き返したりしている(そして次の信号でまた同じことをする)。元々は国道4号で北上する営業ナンバートラックの停止状態になることをあまり良しとしない挙動の真似から始まっている。
コーナリング中に後輪ブレーキで減速できる
これはあまり誉められたものではないことを先に表明しておくが、砂が撒かれている状態だったり濡れたマンホールなどの滑りやすい場所では転倒の元となるのでやってはいけない。これが役に立つのは主に交差点の歩行者横断中を現認したときである。前輪ブレーキではダメというわけではないが、前輪ブレーキを司る右手はアクセル操作のための右手でもある。前輪ブレーキ(レバー)とアクセルの同時操作はできなくはないまでも相性が悪い。そこで後輪ブレーキで賄うのである。しかもアクセルは回しっぱなしの方がバランスがとりやすい。たぶんアクセルを煽りながら半クラッチで足ブレーキしつつ渋滞を並ぶようなことに慣れていれば、なんとなく想像はつきそうなものである。
N→1速、アクセルオン、半クラッチの挙動を1秒以内に行い、発進できる
それは信号待ち中に隣にバイクがいたときにミラーの点にする、ではなく、赤信号停車中に急に前方信号が青になった場合に急速発進を試みるとかそれ以外の緊急発進を行う場合に使用します。早ければ0.2秒で可能でしょう。ポイントはアクセル・クラッチ・シフトレバー操作が全て別の手足で行われ、かつワンアクションで良いことです。
これが何に役立つかって?そういうことが必要になるというのは、便利な道具を使っているときほど発生するというものです。
最後に
この記事を最後まで見てくれてありがとう。良きライダーライフを!
履歴
2023/01/05 全体的な校正
2021/07/06 作成
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