今更XT250-DG17J SEROW 250をインプレする話
この記事は
とうとうセローファイナルエディションが出ます、ということで一旦お蔵入りした内容を見直した記事です。このマシンはチャコールキャニスターが付かない第7世代のセローです。
---
普通二輪免許を取る前の話、バイクの免許取得を目指して教習所に行ってますという話をしていたら、バイクのブログを書いている先輩に「君ならこんな記事とかかけるんじゃない?」とか言われて、バイクのインプレ記事を見せられたことがあった。まだ買ってないならいつか君も書いてみてね、と項目をもらったはいいが、納車してから1年近く放っておいたし、ちょっとした都合からしばらくセローにまたがれそうもないので、暇つぶしがてら書いた。一応30,000kmぐらい乗った。項目名はオリジナルから同じ意味を持つ別の言葉に変えている。
ガレ場を飛んだり跳ねたりする乗り方はしていないので、そうした面でのコメントは割愛。
車種:XT250-DG17J YAMAHA SEROW250
1. ○○を選んだ理由
「部品が末永く手に入る」「壊れにくい」「壊れても簡単に部品交換できる」「航続距離が長い」「燃費が良い」「維持費が安い」「大型は無理」「マニュアル」「空冷」「新車」などから単純に消去法。候補の中にはYBR250やXT250X、SR400があった。YBR250とセローで相当悩んだが、性格上燃料が切れるまで走りかねないことから歯止めの効くセローとなった。特に後悔はしていないが、YBR250だったらどうだっただろうと思うことはある。
2. 納車後の印象
・あれ、こんなにでかかったっけ。
・乗っても降りてもとにかく違和感しかない。これまで教習車と原付スクーターしか乗ってなかったからかもしれない。
・サスがヘニャヘニャ。走り始めたらそんなに気にならなかった。
・タコメーターなしでいつギアチェンジするのか迷ったが、デタラメクラッチで全く問題なかったのでおっかなびっくり。
・ツーリングセロー化していたためアドベンチャーウィンドウのおかげで高速走行は特に問題なし。
・気づいたら5速発進してた。加速悪いとしか思ってなかった。
3. チューニング&カスタム
・ツーリングセロー化(アドベンチャーウィンドウ、ハンドルガード、アドベンチャーリアキャリア&ステー、アルミアンダーガード)
・PIAA LEDヘッドランプ
・USBポート2つ
・リアパニアケース(転倒による破損でこれは後に外した)
他はデフォルトのまま。アイドリングも静かで悪くない音だったので特にマフラーなども変える気もない。スプロケットをいじって走行特性を偏らせることもしないし、サスも壊れるまでそのまま。他にダンパーをつけて走行安定性をあげようと考えたが、色々な人から意味がないとアドバイスを受けたのでつけないままにした。今さらつけても乗り方は変わらないと思う。
4. 今の印象
・ジブリの映画「もののけ姫」で主人公アシタカがまたがっているヤックル(アカシシ)、そんなイメージ。
・納車時は良くも悪くもでっかいバイクだなあと思っていたが、今となっては小さく感じる。横から見るとたしかに大きいが前後から見ると小さく見える。
・走っていて快適に感じるのは55〜75km/h。国内における最高規制速度、120km/hだせなくはないが、極端に燃費が悪くなるので高速道上では80km/hぐらいで流す程度が一番良い。左側車線が指定席か。残念ながら燃費を気にし始めると物流トラックより遅くなる。80km/hではいつもどおりの350kmは確実に期待できるが120km/hでは300kmに届けば良いところだろう。
・トップスピードはメーター表示137km/h。そんな夢を見たが大型トラックがそれ以上で横を抜けていったときに思いっきり吸い込まれた感触は妙にリアルだった。トンネルでやったからかもしれないけど。
・どのギアでもエンジンブレーキ強いと思っていたが、減速に使うことを覚えたときからこれはこれでメリットだなと感じた。その代わりトヨタAQUAを転がしたときに焦ることになった。
・リーンアウトが楽しい乗り物。60km/hを超えない程度で走る山越えは気持ちがいい。CB250RやMajestyに試乗したことがあるが、同じ乗り方をしたら腰を痛めた。
・3回ほど派手に転倒したが、クラッチレバーが根本から折れたり、ハンドブレーキのブレーキオイルが全抜けしたこと以外は特に走行上の問題は発生しなかった。おそらく自走不能になるより先に乗り手がダウンする。
・セローのメーターはハッピーメーターだ、という噂があったので色々な車の40km/hを追いかけ回してみたが、双方メーターはだいたい一致していた。一応スマホのGPSでもチェックしてみたが、GPSだけ大幅にずれていた。本当に不安ならそうした検査ができる整備場で検査してもらったほうが良い。例えばレッドバロンのアシダムを使うとか。
・いつまでたっても6速に入れようとする癖は治らない。下道でもあっという間に5速(トップギア)。唯一の不満はその点だけ。
5. ツーリング時に持っていたほうがいいもの
・クラッチレバーとブレーキレバー。特にクラッチレバーは確保したい。ブレーキは最悪エンジンブレーキとフットブレーキの併用でなんとかなる。
・尾灯。常時点灯している。消灯してしまうと夜道では存在感がほぼゼロになるらしく、電球が切れた段階でクルマにご指摘をいただくことが多い(ホント、すみません)。正確な交換検討時期は不明だが交換後10,000km〜15,000kmが目安ではないか。交換作業は手がとても疲れる(はずすのに40回は入れては回しを繰り返す)。LED化するもの一つ。尾灯とブレーキ灯は兼用なのでどちらかが切れたらもう一方が生きていても交換することになる。車載工具がついていれば外すことはできる。電球は自前で買わないとダメ。
・スパークプラグ。5,000km以降は突然死やむなしなので、一つあると安心。
基本的に上記のものは腕力と車載工具があれば交換可能。なければ交換できる程度の工具はあったほうがいい。転倒するとステップが戻らなくなるときがある。フットブレーキ側にしろギアペダル側にしろ、力技で戻せるので適当な鉄の棒を入れておくといいかもしれない。もしくはラバーステップにして引っかからないようにするとか。
6. おすすめできる人
・バランスが良い人は10km/h以下でものんびり走れるし、大きな図体でクイックにちまちま走りたい人には面白いマシンかもしれない。信号待ちで足をつかないようにフラフラし続けることが好きなひとは気にいると思う。
・遵法走行が好きな人にはおすすめできる。そのレンジでのスピードコントロールがやりやすい。
・スタートダッシュでぶっちぎるとかアクセル全開で風を切りたい人にはおすすめできない。
注記:GPSだけ大幅にずれていた
・スマホは停止状態で4.6mは誤差としてあるし、走行中は16m以上誤差が発生する。しかも立ち止まっていても端末の計算結果上は4.6mの範囲の中でフラフラし続けている。スマホのナビアプリで時々道路ではないところを走っていたりするのはこれが原因。
・GPS座標〜GPS座標で距離を算出してからの時間で割る方法で時速を計算する場合、フラフラしながら走ったり、坂道を登ったり下ったりしてたり、S字カーブ走行時は車載メーターより遅くなる。少なくとも10秒以上定速を保たない状態で一瞬だけ見たり、ブレーキをかけたり、ギアチェンジした直後など減速したときに確認するとメーターより早くなったように見える。
・例えばGPS Status & Toolboxというアプリを使うと1秒おきに時速を出してくれるが、その計算値は少なくとも1秒以上前のもの。少なくとも今現在の時速が出るのは計算終了後なのでリアルタイムではない。ちなみに常に一割引き。
・できるだけ正確に直線上を定速で走り、その距離を時間で割った計算値のほうが余程信用できる。
・それでも車載メーターよりGPSが正確だとすれば、少なくともGPS衛星4つとGPS受信機の時刻設定がセシウムレベルで完全同期できる環境があると思うし、GPS端末も高性能で計算結果をすぐに表示してくれるものを使っていることだろう。
・車載メーターの比較対象として、お手軽かつ正しく速度計測できる機械はおそらく警察のネズミ取り用オービスだろう。計測料金(罰金)は最低9,000円から、次は青色確定ですが…
履歴
2023/01/05 全体的な校正
2020/01/10 作成
コメント
コメントを投稿