バイク旅@貧乏ライダーのための最低限揃えるべき装備
この記事は
以前、「とりあえず持っていたほうが良いと思った物品」という記事で、あえてバイクカスタムや身につける装備品について書かなかったのだが、この記事では逆に最低限このカスタムが欲しいとか、こういう装備が欲しいなどといったものを、個人主観の重要度順に記述した。 必要に応じて更新する。
長いから3行で
・ヘルメットは店行って気に入ったものを試着してフィッティングして買うほうが良い。
・グローブは基本的に使い捨て。当たりを見つけたら終売になる前に買い増し。
・プロテクターはまずは通年物か夏物を揃える。
ヘルメット
まさかかぶらずにバイクに跨ろうとしている人はいないと思うが、これだけは絶対に金をかけたほうが良い。何より事が起こったときに役立つし、ちゃんと調整すれば買ったときの違和感も時間が経つほど気にならなくなる。先輩ライダーに伺うと、フルフェイス→システムヘルメット→ジェットヘルメットの順に身を守れて良いとされている。
メーカーはSHOEI(日本)やARAI(日本)の他、OGK KABUTO(日本)、SIMPSON(米国)、HJC(韓国)、WINS(日本)など。半ヘルは法を守るだけのもの。余程こだわりがない限りつけないほうが良い。滑りゴケした瞬間に頭のどこかを摺鉦おろしすることになる。おまわりさんもそんなにいなさそうな場所であれば空気製のヘルメットはよく見る。
実感としては人に聴いて良し悪しを決めるより、乗り慣れて買い替えのタイミングがきたらぐらいでもよく、最低2万円以上のものを選びたい。
教習所やバイク納車時プレゼントでもらったヘルメットを使い続けるのもありだが、2りんかんやライコランド、NAPS(ナップス)などのバイク用品ショップに行き、試着するなどして実際にかぶって判断するほうが良い。できれば店舗ごとのイベント情報を時々確認してヘルメットメーカーのメーカー社員がフェアを行っている時を狙って買いに行くほうがフィッティングをしっかり行えるので長く使える。
色々なヘルメットをかぶって運転してみれば、なぜ白バイ隊員がフルフェイスではなくジェットをかぶっているかを想像できると思う。あれはお予算が少ないから仕方なく使っているというわけではない。
手袋(ライダーグローブ)
まず、基本的に雨には無防備の前提になる。雨対策が施された手袋はほぼ蒸れて使い物にならなくなる。グローブにプロテクターがある方が事が起きたときには被害が広がりにくいが普段の操縦性は落ちてしまう。どんなに良いものを買ったとしても週1回以上1年も使えば破れたり解れたり臭いがするようになる。奇跡的に蒸れない・破れないグローブに出逢えたら終売になる前に買い増ししておくことをオススメする。
とりあえず運用なら1000〜1500円ぐらいのセール品で。軍手のような何かに引っ掛けるとそのまま持っていかれるようなものはオススメしない。もっとも、着用しないで運転するのは全くオススメできない。
防水透湿のジャケットとパンツ(大きめ)
突然の雨対策および夏以外の秋冬春の寒さに対抗するためのアウター相当。なぜ透湿でないといけないかは、雨の中を合羽を着て自転車なりバイクなりを走らせたことがあれば分かるのではないだろうか。普段どんなに水蒸気を発しない人でも雨具内の湿度が急上昇して発汗できず体感的に暑くなる。そして、バイク用の雨具はコンビニで販売してるような雨具では到底防ぐことはできない。
防寒対策としてはこれを着るだけではダメで、10km/hは体感1℃さげるものだと思っていたほうが良いだろう。体熱を無駄にしないよう内側に綿入りのアウターで空気層を保持することも大切である。別の項で夏用だと思われているプロテクター付きジャケットメッシュタイプを通年着られると主張しているのは、プロテクターで保護しつつ空気層を厚くするためにも用いれるからである。
ライダーブーツ
特に急ぐものではないが、普段履いているような靴ではシフトレバーや後輪ブレーキ操作で傷んでしまう。これを回避するために専用のライダーブーツを用意しておきたい、のは考えることだが、マトモに購入してしまうと簡単に諭吉さんの出番になる。できるだけ革製で足首から先を保護する靴であれば特に何でも良いので安いものを用意しておきたい。それにシフトパッド(別称:シフトガード、プロテクターパッド)を取り付けるだけでとりあえずはなんとかなる。財布に余裕が出てきたらサバイバルゲーム用のタクティカルブーツっぽいものでも良いので一足は用意しておきたい。
プロテクター付きジャケットメッシュタイプ/プロテクター付きパンツ
できるならば、革のジャケットからハードプロテクターまで用意したい。単品で税込み3万を超えることはザラなので諦めざる得ない。もし見境なく選べるとしたら気に入ったものを買えば良いだろう。ソフトシェルにしてもハードシェルにしても身を守ってくれることに変わりはない。ソフトシェルであれば普段から動きやすい分、いざというときの保護は薄い、ハードシェルであれば普段から動きにくい分いざというときの保護は厚い、といえる。
で、貧乏ライダーとしてはそんなに選ぶ余地などない。この時真っ先に揃えるべきは時期に関わらず通年モデルか夏物で、秋冬春物は後回し。これはあくまでも通年着続けることを考えた場合、夏の暑さは車載クーラーもしくは送風ファン、冷感スプレーを除いてはとにかく走行状態を維持する他に対策はない。だが秋冬春先の寒さは特に電気的な物品を用いなくてもアウターや温カイロなど世の中には暖房グッズは充実している。なにより秋冬春の季節に夏物を付けてはいけないわけではなく、アウターを工夫することで暖を取る為に一役になってもらうことすらできる。つまり秋冬春物は対策のしようはあるが夏はそれほどないということである。
肝心の性能だが、セローと一緒にガードロープに60km/hでチャージを仕掛けたときにセローから落下し、ガードロープと直接接触。上半身はジャケットを身に着けていたので肘や肩などに骨折等はなく、左手の軽い出血だけで事は済んだが、その時プロテクター付きパンツはつけておらず、膝にはヒビを入れてしまった。
荷物積載用具
荷物積載にあたってはいくつか方法があるが、最も簡単なのはリュックサックだろう。その他にはバイクに取り付ける機材としてのパニアケースや自転車前カゴに取り付けるようなネットを活用した固定、果ては何らかのケースを改造して取り付けるなど、様々な方法がある。特に希望やバイクの制限がなければリュックサックになるだろう。
100均の自転車用ネットもネット同士を繋ぐとそれなりに使い物になるが、ガチガチになるように投資するとバイク用品店で買えるバイク用ネットの価格を超えることがあるので、余程計算高くない限りは最初はバイク用品店で買ったほうがお得。なお、網の目は細ければ細かいほどよいというわけではない。ネットの利点のひとつに網の目の間から荷物を取り出せることにある。
私の場合は何度か転倒している経験から基本的にパニアケースは使わない。バイク重量にもよるがパニアケースは転倒した瞬間にバイクの代わりに大ダメージを受けてくれるということを覚えておいたほうが良い。取付時に感じた柔らかさはそのまま壊れ易さに直結する。GIVIのパニアケースでさえ1度めの転倒で鍵が破損し、2度目の転倒でマウンタが外れた。マウンタとケースの結合部が破損すると、その形状がゆえにロープなどで固定できずケースは置いていくか良くて発送処理することになるからだ(両方とも経験したし、置いていったパニアケースは後日回収した)。普通は倒さない前提で検討するものなのでコケないで済む自信があればパニアケースのほうが良い。特に重心が高くなりがちな車種では特に気にしておいたほうが良いように思う。
ボストンバックとロープで運用するテクニックを覚えておいたほうが良い。この2つは日本国内であればホームセンターのようなところで調達可能な物品だからだ。
ナンバープレート取り付け用ステー
荷物固定用に。かごネットやロープとの併用が前提。ナンバープレートに書いてある文字が読めないほどにフックや紐をつけたりするとおまわりさんから指導が入る恐れがあるので使う際はホドホドにしておこう。
ブーツカバー
シフトレバーや後輪ブレーキを操作する両足を雨から守るブーツカバーについても記述する。これは降り始めてから対策することはほぼ不可能で、レジ袋では代替が効かない。バイク用品店でブーツカバーを買うとか、雨が侵入しにくいブーツを使うなどが考えられる。一長一短あるので試してみると良いかもしれない。
修理用部品
具体的には、車載工具・スパークプラグ(例:DR7GA セローの場合DG11J/DG17Jのみ、他の場合は改めて調べること)・ブレーキレバー・クラッチレバー・10A/15A/20Aのミニ平型ヒューズと30Aの平型ヒューズ。
安めでできるだけ小さく薄型なデジタルテスター。ほとんどの場合バッテリー電圧や導通試験目的なので1000円程度の安めで良い。できるだけ単4電池かCR2032などのコンビニでも調達しやすい電池を使用したものを選んでおく。ただし使い方はちゃんと調べて練習しておくこと。車載のテスト機能は車種によっては使用できないこともある。
リンク
バイク用品店関係
・2りんかん
・ライコランド
・NAPS(ナップス)
・南海部品
・BIKE WORLD
ヘルメット関係
・SHOEI(日本)
・ARAI(日本)
・OGK KABUTO(日本)
・SIMPSON(米国)
・HJC(韓国)
・WINS(日本)
・MOTERHEAD RIDERS
バイクプロテクターなどの装備
・GOLDWIN(motocycle)
・RS TAICHI
・ALPINE STARS
・KOMINE
・MOTERHEAD RIDERS
履歴
・2023/05/06 一部の校正
・2023/01/06 全体的な校正
・2023/01/01 リンクの更新(ヘルメット関係、バイクプロテクターなどの装備)
・2022/12/31 初版
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